抄録
我が国では、経済成長が成熟し、それに代わる新たな目標を出現が求められている。一方、人口構成の高齢化等による医療・年金・福祉等の問題が起きている。そこで「持続可能型の社会保障」の実現が一つの鍵と言える。従来、年金、医療、介護等の縦割でのサービスの連携が重要である。各分野間の情報の一元化、利用者が自分の関連情報を容易なアクセスの確保、そしてネットワークの構築が望まれる。現在検討が始まっている「社会保障カード」は実現策として期待され、従来以上に地域ネットワークの役割が期待され、そのモデルの構築も必要である。本研究では、現在の状況とのその背景を分析し、情報の非対称性の理論などを援用し、今後の新たな制度設計のためのアプローチについて提言する。