労働法の改正等の影響で、中国広東省にある委託加工企業は大きな変化にさらされている。今回、広東省東莞市にある香港資本のプラスチック加工企業の工場に入り、出稼ぎ労働者の意識を変える試みを行った。 日本で話題になる中国人労働者は、日系企業に勤める中国人従業員であり、その多くは大学卒業の資格を持っている。しかし、その下請け企業である、台湾資本、香港資本の企業の従業員は中国の一人っ子政策の影響で戸籍を持っていない可能性が高く、正規の学校教育を受けている可能性が低い。そうした彼らの目標は、「お金を稼いで田舎に家を建てる」でしかなく、技術力の高い仕事よりただ手を動かしているだけの仕事を望む。 このようなマインドを持ち、個人主義の強い傾向のある中国人出稼ぎ労働者に対し、組織内でレベルの高い仕事をする気にさせることができるかどうかというディスカッションを行った。(ディスカッションは広東語)