本研究は、会社や大学における実習を準備するためのプロジェクトマネジメントを論じるものである。実習は、一般的に、計画、調達、設置、実証テストの4段階で準備される。実習は座学よりも準備に時間がかかる。このため、プランナー出来る限り短期間で準備しなければならない。本研究では品質工学の実習をケースとして取り上げる。品質工学の教材には条件変更の容易性と良い再現性という2つの特徴が必要である。この要求に沿った教材として、我々は「ミニ4WD」を採用する。準備のためのプロジェクトの目標は実習時間の短縮化である。本研究では、この事例を通じて、このようなプロジェクトを管理する際の問題点の特定を試みる。