近年,インターネットの普及によって,デジタル文書の著作権侵害が深刻な問題となっている.この問題の1 つに,著作物を著作権所有者の許可なく要約し,これを公開することがあげられる.本研究では,著作権の保護対象となる著作物のうち,新聞記事を対象とする.新聞記事から要約された,デジタル文書を発見する手法において,部分的に類似する記事が数多く存在する社説が,精度を下げることが知られている.このため,社説から作成された要約文を特定する手法を提案する.新聞記事とそれを元に人手で要約されたデジタル文書を用いて評価実験を行い,提案システムの有効性を示す.