経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
2009年秋季全国研究発表大会
セッションID: B2-2
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ブログ情報を活用した書籍の売り上げ予測手法の提案
文 健哲*菊田 剛寺野 隆雄
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キーワード: ブログ, 販売予測
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抄録
書籍の返品率は40%程度と高い。これは出版元の損失のみならず、社会的資源の有効活用からも重要な課題である。現在、出版元・取次店・書店間を繋合する書籍需要予測システムの研究に着手。本報告では、ブログ情報における書籍に関連するキーワードを売上の先行指標として利用する書籍販売予測モデルを提案。複数のヒット本の売上データとその書籍に関連するブログエントリー数を同期間観察。手法としての新規性は以下2点:(1)適切なキーワードを設定、大量のブログ情報から書籍に関するデータを抽出するテキストマイニングを利用、(2)エントリー数を決定する際、本のタイトル以外の検索キーワードを登録、検索結果の改善を試みた。その結果、売上とブログ上のエントリー数に高い相関関係があり、ブログ情報から書籍が「売れる予兆」を定量的に把握できる可能性がある。また、ブログが売上の先行指標になりえる場合、4~6週間程度のタイムラグが平均的である。
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© 2009 経営情報学会
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