抄録
筆者らの研究グループは携帯電話を活用して「いつでも・どこでも」情報を収集・配布できる教育支援システムを開発・運用しているが,このシステムを転用しての肥満学生を対象としたオンラインダイエットサービスの実験を行った.システム自体はほぼ同じものであるが,その利用目的の違いゆえ,モチベーションの低下が問題となった.オンラインダイエットサービスの改善のためには,新しい要素を追加する必要がある.
本研究では,日本とアメリカのオンラインダイエットサービスの比較を通じて,新たに追加されるべき要素について検討する.KSFのひとつはカスタマイズであり,二つのアプローチがある.ひとつは「コンピュータ志向」であり,サービスの規模を拡大することが容易であるがカスタマイズの精度は限られたものとなる.もうひとつは「人間志向」であり,よりカスタマイズされたサービスを提供することができるが人件費の上昇を伴う.