twitterのつぶやきデータを用いた大規模災害発生時における救援物資の需要予測システム構築法に関する提案

抄録

東日本大震災では震災発生直後から被災地で物資の不足が深刻化したことは記憶に新しい。在庫拠点には救援物資が山積みされているにも拘らず避難所で救援物資が不足している事態が長く続き，物資の受給バランスが解消したのは実に震災発生から１ヶ月近くが経ってからのことなのである。
こうした大規模災害が発生した際「どこで何がどれだけ不足しているのか」を把握する仕組みを構築しておくことは，今後，同様の大規模災害が発生した際に救援物資を円滑に被災地に輸送する上で重要になると考えられる。
本研究ではtwitterに焦点を当て「twitterのつぶやきデータを活用した大規模災害発生時における緊急物資管理システム」を構築することを試みる。