抄録
顧客や市場の要求へ対応するために、製品性能の向上や機能の追加、そして高い価値の提供が求められている。これまでは、サービスを追加することによって、全体的価値を高める手法も検討されてきた。これらの動きは製品を主体として考え、プロダクト・マネジメントの発想が強い。近年の市場において、顧客の好みや社会的要求の変化など、市場環境は急速に変化しており、技術や製品のライフサイクルは短期化している。よって、これまでの製品主体のマネジメントでは市場への対応が困難となってきている。本研究ではこれらの状態に対応するための新たな製品開発マネジメント手法を構築するために、どのような対応が考えられるのか、概念的な考察を行う。