抄録
医療情報は、患者の情報と医療資源の情報に大別できる。医療サービスを効率的に提供するためには、この両方が必要である。日本では病院内での患者情報の共有をクリニカルパスで、地域における医療連携には地域連携クリニカルパスで患者情報を共有する仕組みが、共にボトムアップで展開されている。しかし日本では、医療資源情報を共有する仕組みが、限定的分野にしかない。他方海外では、これらを統一的に管理する情報システムがある。本稿では一例としてAustraliaのNew South Wales 州で運用されているPatient Flow Systemsを紹介し、このような統一的情報管理アプローチでの医療情報システム開発を提言する。