抄録
「経営管理活動」とは、企業活動を円滑に行い、かつ企業活動の効率性と質を高めるために必要であり、PDCAサイクルで改善による高度化を図るものである。管理手法として、財務数値にて判断する管理会計や、BSCによる達成目標と成果の管理、ベンチマーク、経営監査による問題発見等の手法が既に存在するが、経営活動の夫々をベストプラクティスとしてフレームワーク化し、それとの差異を点検・改善していくこともひとつの管理手法にならないだろうか。今回はITの活動のベストプラクティスであるCOBIT5フレームワークを取り上げ、COBIT5によってITの諸活動の評価と改善を行う手法をもとに、フレームワークによる経営管理手法の可能性を探ることとする。