本研究は、日本において企業内SNSがどのような企業でどのような利用をされ、どのような成果をあげてきたのか、利用の動向を明らかにすることを目的とする。世界初の大規模SNSとされるNTT東日本が企業内SNSを導入した2005年以降の23社の企業内SNS導入事例報告を用い、導入目的、企業属性、成果の整理、分類を行った。その結果本研究が調査を実施した範囲では、導入目的に変化はないものの、スマートフォンやタブレット端末の普及や汎用サービスの充実など技術の進歩や社会の変化にともない、新たな成果や利用を促進する工夫が確認された。