オープンソース・ソフトウェア(OSS)は、ソースコードが公開され、ユーザー側で改変や改良が可能なソフトウェアである。導入コストが低いことから、IT企業に限らず幅広く活用が進んでいる。本研究では、OSSの活用や開発貢献が企業経営に対してどのような影響を及ぼしているのか、2012年度から2014年度まで3カ年に渡って、日本のIT企業を対象としたアンケート調査を行った。本報告では、OSSの活用や開発貢献、企業経営に関わる指標等の調査項目について、第4報で行った年度毎の差異に加えて、2012年度から2014年度にかけての変化等の分析を行った。一連の研究に関わる第5報(まとめ)として、これらの分析結果及び今後の研究課題を報告する。