抄録
本研究では、中小企業における知識提供行動を規定する心理的要因を明らかにすることを目指し、組織内自尊感情、コンピュータ自己効力感、外発的知識提供動機、内発的知識提供動機が知識共有行動に与える影響を検討する。製造業の従業員を対象に企業規模ごとに検討する。アンケートを通して製造業の従業員からデータを収集し、企業規模に従いデータを3つのグループに分割した。分析の結果、大企業では、コンピュータ自己効力感が知識提供行動に正の影響を与えているのに対し、中小企業では内発的動機が正の影響を与えていることが明らかにされ、中小企業において知識提供を促進させるためには、内発的動機を高める施策を検討する必要があることが示された。