本研究では,スーパーのID-POSデータを用いて牛乳消費者のブランドロイヤリティについて分析した.分析対象としたブランドはA,B,C,Dとする.二年間でいずれかのブランドを24本以上購入した1,609人を対象に,他ブランドを購入した人の割合と他ブランドの購入比率を分析した.結果は以下のとおりである.
1.分析の結果,ブランドロイヤリティの強さはA>D>C>Bとなった.2.本命とするブランドごとにどの他ブランドを購入するのに特徴があった.具体的にはAはB,BはA,CはAとBを購入する傾向があり,DはA,B,C以外の購入が多かった