抄録
IoTなど、多様なコンポーネントがネットワークを介して連携して提供されるサービスの設計には、コンポーネント間の相互可用性を実現する標準仕様の策定・普及が必須条件となる。つまり今後のイノベーションは、その実現に必須となる機能が実装された標準仕様について、技術的な位置づけの共有、つまり共有された技術フレームの形成が必要となる。本発表では、IoT時代のイノベーションに必須となる条件を整理するとともに、標準仕様に標準仕様に要素技術を盛り込むことでイノベーションを実現した事例であるウェブアプリケーションの実現・普及プロセスを分析し、技術フレームの共有に必要な要素を抽出する。