抄録
企業の将来性を予測する先行研究は、回帰分析による線形分析やニューラルネットワークを用いた非線形的な数値分析など、様々な手法で行われてきた。また、分析する業種を単一にしておらず、また単年度の財務データで分析している研究が多い。本研究では、企業の財務データをグラフ化した画像を入力とした畳み込みニューラルネットワークを用いて分析を行う。分析には、存続企業、上場廃止、実質破綻した建設業の最新5年分の財務データを比率化しグラフのしたものを使用している。また分析に必要な工数を減らした本手法で、従来の分析と同等以上の判定精度を得られることを目的としている。