抄録
コンピュータの特にソフトウエア産業においては,海外で製造する体制は,大手企業を除いて,まだまだ普及半ばである。そのため,ソフトウエアは,日本国内での製造がほとんどで,新興国に比べ,国内の人件費が高いことから,コスト競争力が低いままに置かれており,製造も市場も日本国内に限られている状況から,世界がグローバル化に突き進む中,明るい未来が見えてこない。
本研究は,このような状況を改善し,日本の得意分野であるICT産業のグローバル化を進めていくためには,特に大学におけるソフトウエアの開発教育の改善が必要と考え,その教育の内容および実践について提案するものである。