抄録
近年,「アスリートファースト」という言葉が様々な大会で用いられる.しかし,水泳の大会において運営の方針を決定するのは大会運営者であるため,真に選手目線でのアスリートファーストを突き詰めた運営・進行にすることが困難になっている.そこで本研究では,選手が考える真のアスリートファーストとなる運営・進行を目指して,水泳競技において結果に直結すると考えられる競技種目間の待ち時間に注目した.毎年当番校を変え大学生が大会の運営をする水泳大会を対象に,各選手の待ち時間の平準化の方法を検討し,競技順序の最適化に基づく大会プログラムの作成支援を目標とする.