経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
2018年秋季全国研究発表大会
セッションID: 1P1-20
会議情報

予稿原稿
コンフリクト解決のためのグラフモデルを用いたシャープ買収交渉の分析
*浦辻 実奈喜多村 正仁相田 達哉
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

深刻な経営危機に陥ったシャープは、資本業務提携関係にあった台湾の鴻海精密工業と産業革新機構から支援の提案を受け、最終的には2016年3月に鴻海の支援を受けることを決定し、鴻海がシャープを買収した。買収交渉の過程で、鴻海はシャープの主力取引銀行に追加の債権放棄を迫った。本論文では、上記の状況をコンフリクト解決のためのグラフモデル (GMCR) と呼ばれる枠組みを用いてモデル化する。ナッシュ安定性、一般メタ合理性、対称メタ合理性、連続安定性の4つの解概念に基づく均衡を、計算プログラムにより求める。求めた均衡と現実の結末を比較し、考察を行う。

著者関連情報
© 2018 一般社団法人経営情報学会
前の記事 次の記事
feedback
Top