抄録
クレジットカードの利用率に関して、中国・韓国・カナダなどは50%を超えているが、日本は約16%と非常に少ない。日本政府は、キャッシュレス化の普及を促進する動きを見せているが、日本国内におけるクレジットカードの不正使用被害額は年々増加傾向にあり、特に2017年には前年比約16%増の、236.4億円もの被害額を上げている。クレジットカードが不正使用される原因には、フィッシング詐欺、スキミング等があり、より巧妙で複雑化している。本報告では、クレジットカードの不正使用に関する手法及び原因を示したうえで、カード会社の対策と加盟店の対策、また利用者の対策に分けて、提案を行う。