2005 年 2 巻 p. 36-40
清心会藤沢病院では、1986年より入院中および外来通院中の精神障害者を対象に、エアロビックダンスの指導を行うなど、健康づくりエクササイズ指導(フィットネス指導)に力を入れている。近年では、職員の健康づくりに対する理解も深まり、男女混合の開放病棟の廊下を活用しウォーキングエクササイズの指導を行うなど、身体能力の維持向上を目的とする健康づくりエクササイズの、新しい精神科リハビリテーションとしての活用性を模索している。
しかし長期にわたる身体的不活発と不良姿勢、向精神薬の心肺機能に対する影響などを考慮した場合、同年齢の一般健常人への運動処方で対処することは、困難かつ危険であることが考えられ、精神障害者の認知・身体機能を熟慮した上で難易度・強度共に低いレベルで開始するなど、指導実践のなかでの経験的裏付けを実証してゆくことが、今後はさらに必要であると思われる。