当院作業療法では運動プログラムを実施している。今回、運動への意欲が低く実施に難渋する統合失調症患者2症例に対して面接を行い、ニーズ、興味・関心などを把握した。患者の個別の特性を考慮して運動プログラムへ導入した結果、症例1は身体感覚を利用したゲームには意欲的に取り組み活動性が向上した。さらにはゲームを話題にスタッフとの会話が増えた。症例2はスタッフと共に歌を歌いながらのマシントレーニングには取り組むようになった。
本症例を通して、運動に消極的な患者を導入するにはその要因が何であるかを特定し、それらを払拭するために患者個々の特性に応じた援助を行うことの大切さに気づかされた。
精神障害者を対象とした運動プログラムは、身体的効果を期待するばかりでなく、患者のニーズや興味・関心など個別の特性を考慮した導入が重要である。