The Journal of JASTRO
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口腔Verrucous Carcinomaの放射線治療
濱本 泰新野 恵司吉野 雅成板垣 孝知山口 昂一吉澤 信夫高橋 晃治渡会 二郎
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2000 年 12 巻 4 号 p. 307-313

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抄録
口腔vemlcous carcinomaの放射線治療の経験に文献的考察を加えて, 放射線治療の有用性について検討した.
対象は1986年~1998年に山形大学医学部附属病院で放射線治療を施行した口腔verrucous carcinoma8例 (TlNO: 1例, T2NO: 3例, T3NO: 1例, T4NO: 2例, 全摘後の局所再発症例: 1例) である. 原則として1回線量2.5Gyで週5回照射した. 根治目的で照射した症例は治療中断例を含め6例であり, 照射線量は20Gy/8分割~60Gy/24分割 (中央値47.5Gy) であった. 術前照射の2例では25Gy/10分割の照射を行った.
根治目的で照射した6例全例でCRが得られたが, 2例で局所再発がみられた. 45Gy以上照射した5例のうちでは4例で局所制御されており, 局所再発した1例では扁平上皮癌が局所再発した. リンパ節転移を来たした症例はなかった.
vemcous carcinomaは, 放射線感受性がかなり良好な症例も多く, 放射線治療が根治治療となり得る可能性があると考えられた. 感受性が非常に良好な症例では15~20Gyで腫瘍が肉眼的にほぼ消失したが, このような症例でも扁平上皮癌の根治線量程度の照射を行った方がよいと思われた.
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© 1994 The Japanese Society for Therapeutic Radiology and Oncology
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