抄録
中小創造法は代表的な地域ベンチャー企業支援施策である。
そして、本研究の目的は、中小創造法の認定を受けた地域ベンチャー企業の事業と経営システムの実態を調査・分析することを通じて、地域ベンチャー企業経営及び地域ベンチャー支援施策の在り方を探索することである。
本研究は、群馬県内において中小創造法に基づく認定を受けた地域ベンチャー企業に焦点を合わせている。優良な地域ベンチャー企業は、多くが株式公開を視野に入れた経営規模ではなく、大手企業と巧みに棲み分けている「エクセレントニッチ企業」である。
地域ベンチャー企業支援施策は、①エクセレントニッチ企業化支援、②エクセレントニッチ企業の支援、③量的急成長志向の企業の支援、に分けて立案する必要がある。