職業能力開発研究誌
Online ISSN : 2424-1539
Print ISSN : 2188-7381
研究論文
旋盤技能の習熟過程における技能要素の分解と定量評価
奥 猛文入倉 則夫
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2015 年 31 巻 1 号 p. 68-73

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抄録

多能工は技能を習熟するときに複数の技能を同時に習熟する。既に習熟している技能要素や習熟過程の技能要素の影響を受けながら技能の習熟はなされる。本研究の目的は技能の習熟過程で生じる技能要素間の影響を明らかにして、効率的な技能習熟方法を見出すことである。そのためには習熟過程の技能要素を定量的に評価しなければならない。そこで本研究は旋盤技能の習熟過程における技能要素の分解と定量評価を行った。具体的には、技能検定(普通旋盤作業2級)の実技課題に必要な技能を形状と心理面の2つの方策で技能要素に分解して比較した。その結果、心理面の方策の方が良く技能要素に分解できること、さらに、これを技能指導の立場で解釈できることを示した。

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