支援工学理学療法学会誌
Online ISSN : 2436-6951
原著
理学療法科学生における義肢装具学講義・実習実施前後の下肢装具に対する自己効力感の比較
宮原 拓也高島 恵
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2022 年 3 巻 1 号 p. 31-39

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抄録

本研究では義肢装具学講義の効果判定及び改善点の検討を目的に、講義・実習実施前後における学生の下肢装具に対する自己効力感を調査した。対象は3年制養成校2年生38名とし、義肢装具学講義前、講義後にwebアンケートを実施した。講義前調査では年齢、性別、下肢装具に関する自己効力感を調査した。義肢装具学には実技の回があり、下肢装具の使用・調節の動画を事前に閲覧し、授業時間に下肢装具の選定、使用、調節の実技を実施した。講義後調査では講義前調査の項目に動画の閲覧有無、下肢装具の体験有無を追加した。その結果、講義前後の比較では全項目で有意に自己効力感は向上した。しかし、項目間の比較の結果、選定の工程や足継手角度の決定などが課題として抽出された。義肢装具学の一定の効果が示されたが、項目間の差が課題となった。

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© 2022 日本支援工学理学療法学会
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