2025 年 5 巻 1 号 p. 37-43
反張膝の定量的評価法として、麻痺側下腿にジャイロセンサを取り付け、角速度を計算する計測法を検討した。対象は介助なしで歩行が可能な脳卒中片麻痺患者12名とした。方法は、歩行中得られた立脚期における角速度波形の極大値と極小値の差を反張膝の指標とし、Gait Assessment and Intervention Toolの13項目(C)にて0〜1点の者を反張膝なし群、2〜3点の者を反張膝あり群とし、差の検定を行った。また、10 m歩行テストを2回実施した際の反張膝の指標の検者内信頼性を確認するため、級内相関係数と測定の標準誤差を算出した。その結果、2群間で反張膝の指標に有意な差を認め、級内相関係数は0.86、95%信頼区間は0.61−0.96、SEMは8.54°/sであった。この手法は検査結果にばらつきが見られるものの、臨床現場での客観的かつ再現性のある評価法として活用できる可能性が示唆された。