2011 年 9 巻 1 号 p. 25-38
テレワークは、少子高齢化、都市集中、労働力不足、格差拡大など、わが国が直面する課題に対する解決策となる新しい働き方として注目されている一方で、期待ほどに浸透はしていない。本稿では、この普及に不可欠な「テレワークで働くための教育」に焦点を当て、テレワークの現場から生まれたクラスルーム形式のeラーニングについて、その概念、構成要素、適用事例、および可能性について述べる。「ひとり親家庭等の在宅就業支援事業」において適用した事例での、利用者へのアンケート結果に基づき、クラスルーム形式のeラーニングが、テレワーク教育の手法として可能性かおることを主張する。