日本テレワーク学会研究発表大会予稿集
Online ISSN : 2433-1953
ニュースに見る日・米・EUのテレワーク状況(報告部門,躍動へ~グローバル化する東京から新しいワークスタイルの発信~)
佐堀 大輔
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2014 年 16 巻 p. 85-88

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抄録
本研究は、統計調査では把握しきれない実態面を明らかにするため、2009年から2013年までの過去5年間に新聞等で取り上げられたニュース記事に注目した。ニュース記事の見出しおよびリード(前文)に含まれる単語をキーワード検索して、テレワークに関するニュース記事を抽出し、そのうえで更にニュースを特徴付けるキーワードを選出して、分類する手法を用いて日本、米国およびEUにけるテレワーク状況に関する傾向を分析した。3地域を比較すると、米国では政府や政策に関連したニュース記事、特に連邦政府や州政府職員のテレワーク導入促進に関するニュース記事が多く、また負の側面として詐欺事件に関するニュース記事が多い。日本でも米国と同様に政府や政策に関連したニュース記事が多いが、特に事業継続に関連したニュース記事が他地域と比較しての比率が大幅に高く、テレワークを事業継続手段とする関心が高まっていることを示している。なお、日本では導入・拡大に関するニュース記事も他地域よりも比較的多いのが特徴的である。これに対してEUは、特に際立った傾向は見受けられなかったものの、米国ほどではないが、詐欺に関連したニュース記事が増加しつつある。
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© 2014 日本テレワーク学会
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