抄録
超臨場感テレワークシステムは、離れたオフィス間でも、実際にそこに一緒にいるのと同じような感覚がもてるためのシステムであり、目下、開発中である。本研究では、このシステムを利用しているユーザを対象にとして、評価グリッド法を用いて面談をおこなった。評価グリッド法はメンタルモデル・アプローチにおける、個別構造理論に基づく方法である。本研究では、対象者はハイパーインフォメーションターミナルに関するイメージや心的印象をたずねられた。また、ラダーリングという手法によって、システムの好ましい点が評価された。結果として例えば、ユーザは「楽しい」というベネフィットや「大画面」という必要性を見出すことが分かった。