竹中動物病院
2019 年 11 巻 1 号 p. 4-12
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猫の腎臓の解剖学的特徴は、電気回路に例えると腎小葉の直列集合体といえる。小葉間動脈に血行障害が生じると、低酸素になり小葉単位で機能障害を起こす。したがって猫の腎臓機能障害は、人と犬よりも速く進行する。CKDをもつ猫のおよそ70%は、尿蛋白質漏出が認められない。原因は、小葉間動脈の血行障害による糸球体濾過圧の低下と考えられる。腎臓血流がCKD進行によって減少するとき、ベラプロストナトリウムは腎臓血流を改善して腎機能を維持する。
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