日本獣医腎泌尿器学会誌
Online ISSN : 2434-0146
Print ISSN : 1883-2652
症例報告
経皮的順行性腎盂造影が有用であった猫の3症例
出浦 知也
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キーワード: 経皮的, 腎盂造影,
ジャーナル 認証あり

2023 年 14 巻 1 号 p. 28-34

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抄録
経皮的順行性腎盂造影(PAP)は、腎盂と尿管の良好な視覚化を提供し、尿管内の完全または部分的な閉塞の存在と閉塞の局在化を可能にする。しかし、日本では動物のPAPはあまり使用されておらず、報告も少ない。尿路の評価として静脈性腎盂造影(IVP)が一般的に行われているが、病状により良好な造影画像が得られない場合がある。今回遭遇した3例は、すべて腎盂が拡張していたが、既存の検査では確定診断には至らなかった。PAPは診断と治療に役立ち、一定の知見が得られたので、ここに報告する。
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© 2023 日本獣医腎泌尿器学会
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