日本風工学会年次研究発表会・梗概集
平成21年度日本風工学会年次研究発表会
セッションID: 123-124
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LESデータを用いた高密度市街地内の運動エネルギー収支分析
(その1)建物高さのバラツキがエネルギー収支の主流方向分布と粘性散逸に及ぼす影響
*持田 灯遠藤 芳信白澤 多一義江 龍一郎田中 英之石田 泰之
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抄録

都市空間の換気・通風を考える場合、「水平方向の風の道」のだけではなく、「鉛直方向の風の道」の効果も重要である。鉛直方向の風の道を考える上で重要となるのが「建物高さのバラツキ」である。建物高さにバラツキのある市街地では、抗力が増加し、より多くの運動量が消費されるため、着目する市街地の地表付近では風速が増加するが、風下側の領域では風速が低下するのではないかと予想される。本研究では、建物高さのバラツキの増加に伴う(1)市街地内部の風通しの改善効果と(2)風下側の領域の風環境への影響、並びにこれら一連のメカニズムの解明することを目的に、LES解析の結果を利用した市街地内の運動エネルギー収支分析を行った。

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© 2009 日本風工学会
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