主催: 日本風工学会
本研究では,物体に作用する抗力に基き,流体力をモデル化した.提案したモデルによって任意の抵抗物による流体力を表現可能であることを示すと同時に,従来解析が不能であった高充填率流れ場にも適応可能な乱流モデルを提案した.そして,これらをあわせた一般化キャノピーモデルを構築した.構築したモデルの応用として,一般化キャノピーモデルとメソスケール気象モデルによって新木場アメダスにおける2002年の年間平均風速予測を行った.その結果,気象モデルのみの場合23.9%であった予測誤差が本手法の適用により4.6%まで低減し,本手法が空間的に不均一な都市域内の風況予測に有効であることを示した.