日本風工学会年次研究発表会・梗概集
平成23年度日本風工学会年次研究発表会
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送電用鉄塔部材の振動抑制への高減衰ゴムシートの利用
*本田 誠山中 宗徳鶴 則生前田 潤滋
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p. 135

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抄録
送電用鉄塔を構成する鋼管や山形鋼の部材で細長比が大きく初期応力が小さい場合,渦励振や他部材からの振動伝播の影響などによって部材振動が生じやすい。構面結構によっては,塔体構面が塔体内外に振動する部材振動としてオバリング振動も発生する。これらの部材振動は,接合部ボルトの緩み・脱落や溶接部の疲労問題の遠因となることが考えられる。本報では,このような部材へ高減衰ゴムを貼付することによって部材自体の減衰を増加させる部材制振対策について,台風通過時にオバリング振動が生じた送電用鉄塔のパネルに着目して作成した有限要素モデルを用いた自由振動解析および過渡応答解析を行い,その有効性について検討した。
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© 2011 日本風工学会
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