日本風工学会年次研究発表会・梗概集
平成27年度日本風工学会年次研究発表会
会議情報

平成27年度年次研究発表会梗概集
都市域内とのガス拡散に関する野外実験と、風洞実験およびLES解析による予測
その3 拡散風洞実験における相似則の確認
*立花 卓巳義江 龍一郎田辺 剛志宮下 康一佐々木 亮治並木 慎一中山 悟
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p. 91-92

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抄録
本研究の目的は風洞実験による都市域の汚染物質濃度予測の精度を、野外拡散実験結果との比較により明らかにすること、そして拡散風洞実験におけるレイノルズ数とトレーサーガス排出量が無次元濃度に影響を及ぼさないことすなわち相似則を確認することである。 今回、東京工芸大学厚木キャンパスにおいて、野外拡散実験とそれに対応する風洞実験を行った。その結果、排出地点から離れた測定点の無次元濃度はトレーサーガス排出量と基準風速にあまり依存しない結果となった。しかし排出地点に近い測定点では、排出量によって無次元濃度が大きく変化した。本来なら風洞実験では野外拡散実測と排出速度比を一致させなければならないが、今回の風洞実験では流量制御や濃度測定の精度を確保するために、を確保するために、野外拡散実験よりもかなり大きな排出速度比で実験を行った。上記のように風洞実験では排出速度比が野外拡散実験よりかなり大きいものの、その中で排出速度比が低い条件の風洞実験と野外拡散実験の無次元濃度はよく一致した。
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© 2015 日本風工学会
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