p. 85-86
本研究では,最大瞬間風速予報モデルを構築するとともに実観測データを用いて検証を行い,以下の結論を得た.ARXモデルを用いて最大瞬間風速予報モデルを構築し,従来の静的MOSモデルと比較して,最大瞬間風速の予報精度が向上した.数値気象予報データとして高解像度モデルの結果を用いた場合,最大瞬間風速予報の精度は向上することを示した.最大瞬間風速15m/s以上の強風イベントの発生の予報可能性を,ROC曲線を用いて評価した.提案した手法を用いた場合には偽陽性を低く抑えつつ真陽性を高くすることが可能であり,AUCは従来のMOSモデルの0.842から0.941に増大した.