現代の多様化,複雑化する環境問題の解決に向けて,市民社会が担う役割はますます高まっている。本稿では,NGO/NPO が地域の環境保全に果たす役割について,レジデント型研究の手法をもとに,京都府亀岡市を流れる保津川(桂川)の環境保全活動がどのようにして展開していったのか考察する。保津川のプラスチックごみ問題に対して,伝統的な水運文化を担う船頭達の取り組みをきっかけとしてNPO が設立された。そして自治会とともに市民参加型調査を展開し,行政機関とも連携しながら政策提言に取り組み,日本初のプラスチック製レジ袋提供禁止条例の制定を実現した。