p. 107-108
近年,ドップラーライダを用いた気象観測は,多くの分野で利用されている。ドップラーライダの長期間気象観測への適用性を評価するためには計測精度に加えて,データの欠測状況を把握しておく必要がある。ドップラーライダに関する検証例は数多く挙げられるが,そのほとんどは検証期間が短い。ゆえに,ドップラーライダを長期間の気象観測に適用できるかどうかは明らかでない。本研究では近畿地方の太平洋沿岸で,2機種のドップラーライダを用いて,1年間の気象観測を実施した。本報告では,ドップラーライダのデータの欠測率と降水の関係について検討した結果を報告する。