側面に任意形状の開口部を設けた断面辺長比B/D = 2の矩形柱における,側面開口部がもたらす空力特性を検証するため,鉛直一自由度ばね支持自由振動実験及び空気力測定実験を行った.さらに,得られた空力特性のメカニズムを流れ場の観点から検証するため,流れの可視化実験及びPIV解析を行った.その結果,側面開口部が大きくなるほど,ギャロッピング発現風速が高風速側へ移動することが分かった.さらに,開口部面積比率(OR)が0から0.75までは,ギャロッピングの励振力が大きくなっていき,OR = 0.75で最大になる.更にORが大きくなると励振力が小さくなっていくことが分かった.これは,側面開口部が大きくなるほど,時間平均の剥離流れが桁後縁に接近し,開口部面積比率が0.875の時,開口部断面において矩形柱表面に再付着することが原因であると示唆された.