POTEKA小型気象計により構成された地上稠密気象観測網(約150地点、約2�q間隔)を持つ群馬県・埼玉県平野部は、夏季には平野部を囲む山地で発生した積乱雲が観測網内を発達しながら進行し、ダウンバーストやガストフロント等の突風を発生させる傾向が強い。2013年7月から約6年間の観測実績の中で、藤田スケールF1レベルや改良型藤田スケールJEF1レベルの5件を含む計13件もの突風事例の観測に成功した。特に被害の大きかった2015年6月15日のF1ダウンバーストと2016年7月14日のJEF1ダウンバーストでは、風向・風速の局地的な変化が観測され、ダウンバーストの下降流によると思われる発散風を捉えた兆候も確認された。