p. 191-192
長大橋のケーブル等,円柱が並列に配置された構造に風が作用することでみられる振動として,ウェイクギャロッピングやウェイクインデューストフラッターがあり,これまで多くの研究がなされているが,振動発現機構に関しては未解明な点が多い.本研究では,自由振動応答実験で無次元風速に応じ性状の異なる振動応答が生じる模型配置について,非定常空気力測定実験及び2自由度フラッター解析を行うことで,無次元風速や円柱模型配置と振動発現機構との関係を明らかにすることを試みた.円柱模型配置がわずかに異なると発現機構が異なる振動が生じることが明らかとなった.また,無次元風速の変化に伴い非定常空気力係数H1*の値の正負が入れ替わることで発現機構の異なる振動が生じる模型配置が存在することが判明した.