日本風工学会年次研究発表会・梗概集
2019年度日本風工学会年次研究発表会
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2019年度年次研究発表会梗概集
張力による電線の振動モード推定に向けた4導体電線の変位と張力の分析
*垂石 早紀松宮 央登松島 宏樹
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p. 195-196

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抄録

着氷雪した電線が風を受けると,ギャロッピングが発生し電線の短絡・疲労に繋がる恐れがある。ギャロッピング現象の理解のため,著者らは実規模試験線を用いた観測を行っている。このとき,計測のコストが高い変位ではなく,比較的簡易にデータを多数取得できる張力により電線の振動モードを推定できれば,現象解明に有効である。本発表では,実規模試験線において種々の振動モードの加振試験を行って変位と張力を測定した結果を示し,それらの関係を議論する。振動の腹を奇数個持つ振動モードでは変位と張力から算出した固有振動数がよい一致を示すが,偶数個の場合は一致せず,正確な振動モード推定には卓越振動数と共に各振動モードの張力変動の大小も考慮する必要があるとわかった。

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© 2019 日本風工学会
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