日本風工学会年次研究発表会・梗概集
2022年度日本風工学会年次研究発表会
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2022年度年次研究発表会梗概集
橋梁および橋梁上の車両の空力安定性に対する遮風壁の影響に関する研究
*王 嘉奇勝地 弘佐藤 真希田村 洋
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p. 109-

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抄録

本研究では橋梁と橋梁上を走行する車両の空力安定性に対して,遮風壁の断面形状と開口率の影響を解明することを目的として,ばね支持実験及び車空力実験を行った.遮風壁モデルは,断面形状は直線型と曲線型の2種類,開口率は0%,20%,50%の3種類に分けて比較検討した.対象とした橋梁断面は,辺長比9の扁平箱桁である.ばね支持実験から,開口率0%の遮風壁の設置により渦励振やねじれフラッターなどの自励振動が発生したが,開口率を上昇させることにより,空力振動を抑制されることを示した.車空力実験では,車の抗力係数の値は開口率0%と20%でほぼ0となったが,開口率50%でも,遮風壁がない場合の半分程度の値となった.

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© 2022 日本風工学会
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