電柱への通信線の敷設にあたり,一束化用ハンガを用いて複数の通信ケーブルを束ね,一束化用ハンガ全体を鋼線(支持体)で支持する構造が用いられることが多い.一束化用ハンガの一種であるスパイラルハンガの連結部に作用する断面力を推定するために,各構成材の定常空気力測定実験および,支持体・ハンガ・通信ケーブルからなる径間全体を対象とした静的風応答解析を実施した.静的風応答解析においては,各構成材の接触を考慮した.通信ケーブルの端部の固定条件などに応じて,ハンガに作用する断面力が変わるが,静的風荷重のみで連結部が破壊に至る可能性は低いことが分かった.