日本鳥類標識協会誌
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一般論文
北海道産ハシブトガラPoecile palustrisとコガラP. montanusの脚の差異
―両種の識別点としての後趾爪の有効性―
今野 怜高田 令子
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キーワード: コガラ属, 識別, 爪長, 日本
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2018 年 30 巻 1 号 p. 14-23

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抄録
北海道産のハシブトガラPoecile palustris 174個体と,コガラP. montanus 95個体を用いて両種の脚を比較した.コガラの後趾爪長,中趾爪長,跗蹠長はハシブトガラよりも有意に長かった.ハシブトガラの後趾爪は99%が長さ 7.1 mm以下で,先端はあまり尖らず,湾曲が強い傾向があった.コガラの後趾爪は98%が長さ 7.2 mm以上で,先端が尖り,湾曲が弱い傾向があった.後趾爪の特徴は,年齢や季節を問わない識別点として非常に有効である.
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© 2018 日本鳥類標識協会
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