行動経済学
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第11回大会プロシーディングス
債券投資家の予想利回りカーブの期間構造と債券市場の関係性
吉田 知紘加藤 康之
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2017 年 10 巻 Special_issue 号 p. S16-S19

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抄録

本研究では,QUICK月次調査〈債券〉の調査結果を基にして,新発2, 5, 10, 20年日本国債の1ヵ月先予想利回りカーブ及びその変動に対して主成分分析を行い,期間構造の抽出を試みた.その結果,実際の債券市場で見られるイールドカーブ及びその変動の共通成分である水準・傾斜・曲率ファクターと類似の3ファクターが予想利回りカーブ及びその変動においても観察された.また,予想利回りカーブから抽出した水準・傾斜・曲率ファクターの変動を説明変数として,日本の国債市場の動向を反映するNomura-BPI国債指数の変動との関係性についてVARモデルを用いて分析した結果,予想利回りカーブの水準や曲率ファクターの変動が影響している一方,傾斜ファクターの変動は影響していない可能性を明らかにした.

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© 2017 行動経済学会
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