行動経済学
Online ISSN : 2185-3568
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第17回大会プロシーディングス
Effect of the Product Order and the Product Review on the Product Choice
大磯 一坂口 洋英黒田 敏史依田 高典
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2024 年 16 巻 Special_issue 号 p. S13-S16

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抄録

デジタルプラットフォームでは,商品検索コストが削減される一方で,表示される情報が操作されるリスクもある.本研究は,デジタルカメラ,ヘッドフォン,スマートウォッチの3つ製品カテゴリを対象に,オンライン実験を行い,フェイレクレビューの可能性が大きい,削除されたユーザーレビューと,情報の表示方法について,これらが被験者の行動に与える影響を分析する.実験の結果,削除レビューが表示される場合には,消費者の選択する商品の品質は有意に低下し,フェイクレビューによる被害が生じていることが示唆される.また,教育的介入の効果は限定的であり,被害防止は簡単ではないことが伺える.レーティング(商品の総合評価)に基づく商品表示順は削除レビューが表示される場合でも有効なことが推察される一方で,時にフェイクレビューの被害を増幅させることも懸念される.

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