行動経済学
Online ISSN : 2185-3568
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第2回大会プロシーディングス
2期間2項モデルによる近視眼的損失回避(MLA)に関する実験
北村 智紀中里 宗敬
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2009 年 2 巻 p. 114-117

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抄録
Gneezy and Potters (1997)などの1期間2項モデルを繰り返して利用した過去の近視眼的損失回避(MLA)に関する研究では,投資の損益を判断する価値関数の参照点がその時点の取引価格とした場合に,MLAと整合的な実験結果を得た.本稿では,2期間2項モデルを利用し,参照点がその時点の取引価格ではない場合にも,評価頻度が高いトレーダーの方が,リスク資産への配分が低まる傾向があることが確認された.
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© 2009 行動経済学会
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