日本気管食道科学会会報
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特集:胃食道逆流症(GERD)と気管食道科領域疾患
GERDの外科治療
島田 英雄千野 修西 隆之田仲 曜木勢 佳史釼持 孝弘山本 壮一郎幕内 博康
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2003 年 54 巻 5 号 p. 341-346

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抄録
GERDに対する治療は,日常の生活習慣の改善も含めた内服治療が基本であり,PPIによる高い治療効果に関しては周知の事実である。しかし,内服治療により改善を認めない症例,大きな食道裂孔ヘルニアを合併する症例や呼吸器症状を伴う症例に関しては外科治療も考慮すべきである。GERDに対する外科手術の難しい点は消化器外科医が頻繁に取り扱う,病変切除を目的した手術と異なり,機能改善を目的とする点である。手術適応の全症例に対し画一的に同一術式を選択することには問題がある。手術による逆流防止機構の修復により,満足のゆく症状改善が得られなければならない。
そのためにも,各症例の病態を十分に評価し適応を含め適切な術式の選択,また外科医自身も手術技量を向上させるための努力が必要である。
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© 2003 特定非営利活動法人 日本気管食道科学会
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